サイト名

昔読んだ児童書をもう一度読んで感想文を書いてみる、個人の企画サイトです。

おわりに

子どもの頃に親しんだ本を処分する前にもう一度読んで感想文を書いてみようという「もう一度読んでみる」は2017年3月に「ふくろねずみのビリーおじさん」でスタートし、2022年5月の「とぶ船」の感想文で無事最終回を迎えることができました。

感想文は2つのざっくりとしたルールに沿って書いていました。
ひとつはある程度若い世代を意識するということです。若年層にアピールしたかったわけではなく、ひょんなことから訪れてくれる若者もいるかもしれないので古い時代のこともわかるように気をつけて書こうということです。

もっとも若い人がたくさんアクセスするようなサイトとは思えません。一番多いのは自分に近い年齢層で、幼い頃好きだったお話を検索してタイトルがヒットしたから、という方のような気がします。
その本、その物語を大切に思っている方々に不快感を与えないような文章にする。これがもうひとつのルールでした。
どのように受け止められていたかは別として、どちらのルールもそこそこ守れたように思っています。

個人の企画サイトにありがちな、当初の熱意が薄れていってやがて更新されなくなるという事態は避けたかったので「手元にある本を全部読んだら終わり」という明確な最終目標を立てておいたのが良かったのでしょう。100冊分以上の感想文を飽きることなく楽しみながら書くことができました。

もっともアクセス解析などもしておらず、読まれているのかどうかもわからないサイトを5年間も続けられた一番の理由は、やはりイラストを提供してくれる方々がいたからです。
こちらからお願いしているとはいえ、感想文を確実に読んでくれる人がいるという実感は大きな力になっていました。しかも自分の文章に描き下ろしのイラストを添えることができるのです。モチベーションが上がらないはずがありません。
イラストレーターの皆様には本当に感謝しています。

楽しかった思い出のひとつに紹介してもらった本の感想文を書くという企画があります。
知らなかった作品に出会えるのは楽しく刺激的で、このやり方ならサイトをもう少し続けられるかもという考えがよぎりはしたものの、そうはしませんでした。
終わりがあるのは悪いことだとは思っていません。むしろ好きです。
そんなわけで「もう一度読んでみる」は終了です。

自分の中では感想文を書くこともクリエイティブの一種でした。
なにかを創りたいという欲求とは切っても切れない人生だと思っていますので感想文とはまた違った形でお目にかかることもあるかもしれません。
その時はどうぞよろしくお願いいたします。

お付き合いいただきありがとうございました!


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